2023-01-01から1年間の記事一覧

第7回 ChatGPTと2040年の企業の法務部門

連載最終回。そろそろ書店の棚にも『ChatGPTと法律実務』が並んでいる頃ではなかろうか。今回は、法務部門とそこで働く法務担当者(インハウス弁護士を含む)の働き方がどう変わるかについて考察し、本連載の締めくくりとしたい。 1 「正解がない」分野は企…

第6回 ChatGPTと2040年の法律事務所

2040年を想定すると、法律事務所所属の弁護士の仕事の方法はどのように変化すると予想されるだろうか。今回は「ChatGPTと2040年の法律事務所」と題し、この問題について本書第9章をもとに論じていきたい。 1 法律分野には「正解がない」領域が多々ある C…

第5回 ChatGPTと2040年の法律業務・総論

1 ChatGPTに「負けない」2040年の法律業務の未来像 ChatGPTは進化し続けている。読者の皆様の中には、2040年のChatGPTが我々弁護士や企業法務担当者と同等の仕事をするに至り、我々の仕事が「奪われ」てしまうかもしれないという懸念をお持ちかもしれない。…

第4回:法律業務におけるChatGPT活用術その2 社内ルール編

1 はじめに この連載をご覧の皆様は、多かれ少なかれChatGPTにご関心をお持ちだと思われる。そこで、すでに皆様の会社や法律事務所では、ChatGPTに関する何らかのルールを設けているかもしれない。 新聞報道などですでにご存知のことと思うが、大学において…

第3回:法律業務におけるChatGPT活用術その1 活用法編

第3回となる今回は、現時点すなわち2023年段階においてChatGPTをどのように法律業務において利活用していくか、またその際の法的な留意点は何かについて、筆者の実践から得られた知見もまじえて説明していきたい。なお、次回は社内ルール編を想定している。…

第2回 ChatGPTと著作権

ChatGPTを含む生成AIと著作権については、盛んに議論がなされている。たとえば、米国SFファンタジー作家協会(Science Fiction and Fantasy Writers Association)が「AI及び機械学習の利用に関する現時点の声明(Current Statement on AI/ML Use)」*1を公…

第1回 ChatGPTと個人情報保護法

ChatGPTをめぐる法律問題のなかでも、個人情報保護の問題が非常に重要である。イタリアでは、EUのデータ保護法令であるGDPR違反が問題となり、一度は利用が停止された(その後利用が再開された*1)。日本でも、個人情報保護委員会が注意喚起を公表している*2…

第0回 「ChatGPTと法律実務」連載開始にあたって

文書系生成AIとして今最も注目されるChatGPTと法律をめぐってはすでに様々な議論がなされており、筆者も多くの媒体や講演・セミナー等においてChatGPTと法律をめぐるこれらの問題について論じてきたところである。これらの議論のうち2023年6月までのものを整…

Copyright © 2023 KOUBUNDOU Publishers Inc.All Rights Reserved.