第0回 「ChatGPTと法律実務」連載開始にあたって

 

文書系生成AIとして今最も注目されるChatGPTと法律をめぐってはすでに様々な議論がなされており、筆者も多くの媒体や講演・セミナー等においてChatGPTと法律をめぐるこれらの問題について論じてきたところである。これらの議論のうち2023年6月までのものを整理・総括して、『ChatGPTと法律実務』(以下、本連載において「本書」という)を弘文堂から刊行させていただくことになった。現時点で編集作業や校正はすべて終了しており、2023年8月頭には店頭に並ぶ予定である。

 

 

ChatGPTと法律実務

―AIとリーガルテックがひらく弁護士/法務の未来
松尾 剛行 著

詳細はこちら(弘文堂HP)
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そこで、本書の発売前告知もかねて本連載を開始することにした。発売前告知とはいっても、ChatGPTにあまり興味がない方にもChatGPTと法律をめぐる諸問題について概要だけでも知っておくためのきっかけとしてお読みいただけるのではないかと思う。そしてChatGPTに興味がある方にむけては、各自において議論をさらに深めていこうとする場合に本書のどこを参照すべきかも紹介しておいたので、本書とあわせて役立てていただけるのではないかと思う。

 

第1回から第2回では法令、つまり現行法とChatGPTとの関係を扱い、第3回から第4回では法律業務におけるChatGPT利活用上の注意点を扱い、第5回から第6回で本書のモチーフでもある「2040年の法律業務」の将来予測を見すえたキャリアデザインについて論じていく予定である。ご期待いただきたい。

 

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